| 年商1億 セールス 高単価でも断られない値付け |

年商1億のセールス戦略|高単価でも断られない値付け
🔹はじめに
値付けとは「数字」ではなく「信頼のデザイン」です。
100万円の商品を買ってもらうために必要なのは、値引きではなく「納得の構造」を設計する力。
その本質を、デカルトの『方法序説』の4原則と、6項目(行動・習慣・発信・信頼・数字・再現性)を重ね合わせて紐解くと、価格に対する“哲学的思考”が見えてくると嬉しいです。
第1章 明証の原則 × 明確化(行動・習慣)
「明証的でないことは、決して真と認めない。」
デカルトの第一原則は、曖昧なものを疑うことから始まります。
ビジネスに置き換えると「顧客が納得していない状態では売上は真実にならない」ということ。
行動面では、日常の説明や提案をすべて“数値化・構造化”する習慣を持ちましょう。
たとえば:
- 1時間のサービス=「成果保証+時間価値+再投資」
- 30万円の講座=「知識+コミュニティ+再現サポート」
このように価値を明証化する癖を持てば、顧客は「価格」ではなく「構造」を見て判断します。
行動の明確化と習慣化が、信頼の根源をつくります。
第2章 分析の原則 × 分解思考(発信・信頼)
「解決すべき問題を、できるだけ小さな部分に分解せよ。」
価格は「信頼の総和」です。
つまり、信頼を細分化して説明できれば、どんな高額商品でも受け入れられます。
信頼は、以下の4要素に分けられます。
- 成果への期待値(実績・データ)
- 安全性(返金保証・口コミ)
- 共感性(発信・ストーリー)
- 限定性(希少性・今だけ感)
SNS発信では、これらを一つずつ丁寧に言語化して発信しましょう。
「すべてを一度に売る」のではなく、「信頼を少しずつ蓄積する」。
これが“断られない”値付けの中核です。
第3章 総合の原則 × 統合思考(数字・再現性)
「単純なものから始め、複雑なものを順に構築せよ。」
高単価商品の本質は、「感情」と「データ」の融合にあります。
感情的には“この人から買いたい”であり、
論理的には“この数字なら妥当だ”という納得。
このバランスを生むために、次の3つを統合しましょう:
- 感情データ:顧客の声・レビュー・表情
- 数値データ:リピート率・成約率・単価推移
- 再現データ:事例・テンプレート・成功パターン
つまり、「感情×数字×再現性=信頼価格」。
年商1億を突破する経営者は、この三位一体の設計を“意識的に構築”しています。
高単価は“偶然の成功”ではなく、“構造化された必然”なのです。
第4章 枚挙の原則 × 完全性(習慣・改善)
「何一つ見落とさないよう、すべてを検証せよ。」
値付けの失敗は「見落とし」から生まれます。
たとえば、顧客心理の変化や、競合比較、納得感のズレを放置したままでは価格が腐ります。
だからこそ、「検証する習慣」が経営の礎です。
毎月のチェック項目:
- 価格を見直す基準は?(市場・為替・物価)
- 顧客満足度は?(NPS・口コミ)
- 自社の信頼要素はアップデートされているか?
デカルトは「枚挙」を“確認の科学”と定義しました。
現代ではそれが「PDCA」「KPI改善」「LTV分析」に当たります。
哲学的に見れば、値付けとは永続的な自己点検のプロセスなのです。
第5章 融合:哲学としての価格設計
デカルトの方法は「真理を導く手順」でした。
しかしビジネスでは、「顧客の納得を導く手順」として応用できます。
| デカルトの原則 | 値付けにおける対応 | マナブさん対応項目 |
|---|---|---|
| 明証の原則 | 価値の明確化 | 行動・習慣 |
| 分析の原則 | 信頼要素の分解 | 発信・信頼 |
| 総合の原則 | 感情×データの統合 | 数字・再現性 |
| 枚挙の原則 | PDCA・検証 | 習慣・改善 |
そしてこの全ては、「自分の思考を構造化する力」に集約されます。
つまり、“価格の哲学”とは思考整理の哲学です。
価格を語る人は多いですが、構造を語れる人は少ない。
だからこそ、哲学を持つ経営者はブレない。
第6章 年商1億を越えるための「価格哲学チェックリスト」
- 価値の説明を「一言」で言えるか?
- 価格の理由を「数式」で示せるか?
- 顧客の不安を「4要素」で分解できるか?
- 提案プロセスを「再現可能」にしているか?
- 月1回、価格構造を検証しているか?
- 自分自身がその価格を誇りに思えているか?
これらがYesなら、あなたの値付けは「断られない」。
なぜならそれは信頼で裏付けられた構造だからです。
🔸結論:哲学のあるビジネスは強い
デカルトの合理主義は、ビジネスの“再現性の科学”と直結しています。
そしてマナブ式6項目は、その思考を行動・習慣・数字に落とし込む実践法です。
「思考が整理された人だけが、高単価を受け入れられる。」
これがデカルト式値付け哲学の結論です。
🪶著者メモ
この稿はDbie「ビジネス研究所」シリーズ第5弾。
哲学を現場の戦略に落とし込み、行動できる言語で再構築することを目的としています。
── 明証・分析・総合・枚挙。
この4つを日常のセールスに適用すれば、「高単価」はもはやリスクではなく、信頼の証明となる。
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